保管
着物、帯の保管には、高価ですが桐箪笥が最適です。
○箪笥の置き場所は、一階より二階、北より南、閉めっきた部屋より適度な風通しのある部屋が良いです。
○ウールは虫がつきやすいので、ウールの着物、モスの襦絆や腰紐、などと絹の着物とは別々に保管しましょう。
○また、ゴムや粗製の紙、ポリやビニール袋などと一緒に保管しないことも大切です。
【厳選良品】 そうびデラックス
『そうび』は防カビ・防虫・調湿・除臭の効果がある高級保存剤です。
無臭の保存剤ですから、衣服にいやなにおいがつきません。
高級着物・帯地などの金糸銀糸を変色・変質させません。
湿気、におい、虫、カビなどの4つの害をシャットアウトします。
保存中に、汗のにおいを取り去り、着用時さわやかな感触が得られます。
(有効期限半年)
引き出し(約50リットル)に1枚、衣装ケース(約50リットル)に1枚がご使用の目安です。
成分: エンペントリン(防虫剤)/チモール(防カビ剤)/ゼオライト(調湿剤)
そうびデラックス 10枚入り
参考価格(税込) \1,995
| 当店価格(税込) | 1,700円 |
着物、帯をポリやビニール袋などに入れて保管しないで下さい。湿気を密封することになり、カビなどの原因になります。
また化学反応で金糸・銀糸・箔が曇ったり、黒く変色したりして回復不可能となることがあります。
お手入れ
お手入れ:着用後は衿や袖口の汚れを取る。
汚れのチェックや風通しをきちんと行なう。
カビやシミを発見したらなるべく早く専門店で相談しましょう。
虫干し:湿気の少ない季候の良い時期にタンスから出し、文庫紙を広げ、着物を点検しましょう。
その後衣紋掛けや着物ハンガーに一枚づつかけて吊るします。
古い防虫防湿剤も交換しましょう。
土用干し・・・ 梅雨明け後の7月下旬~8月上旬頃。
虫干し・・・・・ 10月上旬~11月上旬頃。北陸ではこの時期が最適と思われます。
寒干し・・・・・ 1月下旬~2月上旬頃。
当店家族は10月上旬~11月上旬頃の虫干しの時期に、箪笥から引き出しごと抜いて、袖を通す機会が少なかった着物から衣紋掛けに通して干します。
これは引きだしを空にして、引きだしにも箪笥の中にも空気を通す意味もあります。
シミ抜き
当店の場合直接シミ抜の職人さんに持ち込むのですが、よくシミ抜の代金は「やってみないとわからない。」と言われます。お願いする側からは不安に感じるところでもありますが、納得も出来ます。
シミ抜きの料金は、ひとつのシミがいくらという基準ではなく、そのシミを落とすのに必要な技術と所要時間によって決まります。
たとえば、広範囲なシミでも原因が単純なもので、一種類であれば驚くほど安いこともありますし、古かったり、何種類かのシミがある場合なら一箇所づつ原因を見極めて、シミの原因によって薬剤を変えて試しながらシミ抜きをしなければならないので時間がかかり、高くつきます。
また通常はを見つけたシミやカビある場合にも、そのシミヤカビだけを落とす場合と、「それを中心に一応全体も見ておいて下さい。」という依頼の仕方がありますので、ご希望のお客様には事前に金額のお見積もりも致します。
カビ取り
カビは長期間放置しますと絹の蛋白質を変質させて生地をだめにします。カビを見つけたら早急にカビ取りにお出しください。
カビは乾燥してブラシなどで落とすことはできますが、表面的に消えても胞子が残っていることが多いので、また生える可能性が大きいのです。
とにかく仕舞いっぱなしはカビの原因です。たまにお召しになるなり、湿気の少ない日にタンスから出して点検してみるなど、新しい空気に触れさせて乾燥を心がけ、防カビ剤などの取り替えを小まめにすることも大切です。
カビ取りが済んだ着物や帯は元の文庫に戻さず、新しい文庫と取り替えて下さい。カビの胞子が残っているかも知れません。
丸洗い
目に見えるシミなどがなくても、一度着れば汗や多少の汚れが付いているものです。
そのまましまっておくと時間が経ってシミ、カビの原因になることがあります。
丸洗いは、着物を解かずにデリケートな着物の生地に適した特殊な溶剤で全体の汚れを落とします。
長い期間着る予定のない着物や良く着た着物はシーズンオフなどに丸洗いをしておくと安心です。
着物の丸洗いは、本来は汚れを調べてエリ元や袖、裾などの着用汚れを下洗いし、さらに他の汚れも落とせるものは手作業で洗い落す作業までを含んだものでした。
このように丹念な前洗いをしてから、通常の揮発性溶剤を使ってドライ専用の洗濯機で洗うのです。(この溶剤にも色々あり価格も違うそうです。)
しかし、近年の低価格の着物丸洗いは、いきなり揮発性溶剤を使って洗濯機で洗ってプレスして仕上げ、シミ等が取れませんでしたという伝票を添付するという最低限の作業が多くなっています。
この技術的手間の違いや、溶剤の品質、溶剤の使用度の違いが価格の違いになります。
| 丸洗い料金 | ||
| 価 格 | 税込価格 | |
| 長襦袢 | 2,700円 | 2,835円 |
| 帯類 | 3,600円 | 3,780円 |
| 単衣着物 | 4,000円 | 4,200円 |
| 袷着物 | 5,000円 | 5,250円 |
| 留袖・振袖 | 6,000円 | 6,300円 |
※詳しくはお問い合わせ下さい。
汗抜き
Tシャツでもブラウスでも、汗が付いたまま長期間放置すれば、黄変しますね。
着物も同じです、表地に汚れはなくても、着用時にひどく汗をかかれた場合には「汗抜き」をしておかれるのが良いでしょう。
水溶性の汚れ(汗・尿等)は、丸洗い(ドライクリーニング)だけでは落ちません。
汗抜きは汗をかいてしまったが、まだシミにはなっていない着物の汗の成分を落とします。
汗を落とす時は、水による洗濯が一番ですが、絹は自宅での洗濯はおすすめできません。
汗を吸い込んでいる部分部分で霧状の水をかけ、塩分などの汗の成分をたたき出す「汗抜き」というプロの技術があります。生地が縮まないよう加減をしながら、これを繰り返します。
仕上げ加工
ハンガーに掛けておいただけではとれない着物や帯のシワ取りに。
ご自分でアイロンをかけるのが不安な方もご相談下さい。
洗い張り
以前の着物のお手入れは季節ごとに解いて洗い張りをしていました。
しかし近年、普段に着物を着ることが少なくなったのと、ドライ技術の向上によって着用後にはシミ抜きや丸洗いで済ませることが多くなりました。しかし、丸洗いは揮発性の溶剤を使用するので絹のためにはあまり良くありません。何回か丸洗いをしたら、その次は解いて洗い張りをする事をお勧めします。
長い間お手入れをしないままにしておくと、汚れの強い箇所や、シミのある箇所の生地が傷む、黄変する、繊維が蒸れて劣化する等の現象が起こります。
洗い張りをしますと、そのような状況が改善され、絹特有の風合いや光沢もよみがえります。
かけつぎ
また生地にできた穴、虫喰い、破れなどを補修して隠す「かけつぎ」というプロの技術があります。
パールトーン加工

パールトーンは絹の繊維一本一本の深部まで、薬品を浸透させることで、高い撥水力を発揮。
絹本来の風合いや光沢、通気性を保ちながら、きものを汚れから守り、シミになりにくくします。
今まで不可能とされた水を使ってのお手入れも可能です。
従来から多くの防水、撥水加工はありましたが、撥水力、風合いを損なわない、アフターケアの良さなどの観点からパールトーンをお薦めしています。
優れた撥水力 ・ 3級のカビ抵抗性 ・ 金銀糸、箔などの変色防止、高い通気性 ・ 丸洗い一回分程度の料金 ・ 充実したアフターケア などの特徴があり、通常の着物生活においては充分な効果が期待できると考えています。
| パールトーン加工料金 | ||
| 品 名 | 価 格 | 税込価格 |
| 振袖仕立上がり品 | 15,000円 | 15,750円 |
| 留袖比翼付き仕立上がり品 | 14,000円 | 14,700円 |
| 訪問着仕立上がり品 | 12,000円 | 12,600円 |
| 喪服仕立上がり品 | 11,000円 | 11,550円 |
| 袷長着仕立上がり品 | 11,000円 | 11,550円 |
| 長襦袢仕立上がり品 | 7,000円 | 7,350円 |
パールトーンをしたことで安心しすぎる傾向があります。
このことが一番心配です。
パールトーンは撥水加工であり、カビ、シミにならない加工ではありません。
たとえば、流れ落ちた汗は防ぐことができても、体内から出て蒸気のようになった汗は防げません。カビやシミの原因になります。そのまましまい込むとカビの原因になります。
未加工のものよりは生えにくいようですが、水分(湿度)、温度、養分、酸素の条件が揃えば未着用でもカビは発生します。
過信しすぎず、普通の着物と同様の保管とお手入れをお願いします。





